とりな歌
いろは歌(いろはうた)とは、すべての仮名を重複させずに使って作られた歌のことで、七五調の形式になっています。現代に伝わるいろは歌の内容は、以下の通りです。
いろはにほへと ちりぬるを (色はにほへど 散りぬるを)
わかよたれそ つねならむ (我が世たれぞ 常ならむ)
うゐのおくやま けふこえて (有為の奥山 今日越えて)
あさきゆめみし ゑひもせす (浅き夢見じ 酔ひもせず)
私が高校生のとき、国語の先生が「とりな歌」という歌をおしえてくれました。これは明治36年(1903年)に万朝報という新聞が、募集した新しいいろは歌(国音の歌)で一等賞に輝いたものだそうです。さすがによくできていますね。
とりなくこゑす ゆめさませ (鳥啼く声す 夢覚ませ)
みよあけわたる ひんかしを (見よ明け渡る 東を)
そらいろはえて おきつへに (空色栄えて 沖つ辺に)
ほふねむれゐぬ もやのうち (帆船群れゐぬ 靄の中)
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