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日本語の発音と音節

 音節とは、基本的に子音+母音+子音で構成される音のまとまりである。日本語の五十音表で表される「あ」「い」「う」「え」「お」以下の直音及び「きゃ」「きゅ」「きょ」以下の拗音が1音節にあたる(濁音及び半濁音を含む)。ただし、日本語の音を数えるときモーラ(拍)という単位を用いることもある。たとえば、観測(カンソクkansoku)は、kan-so-kuの3音節であるが、モーラ数はカ-ン-ソ-クの4モーラになる(この<ン>は息を鼻に通して発する音で、撥音と呼ばれる。英語等のnは舌先を上前歯の下に付けて発する音で、日本語のローマ字表記のnとは異なることに注意)。また学校(ガッコウgakkô)も、gak-kôの2音節であるが、モーラ数はガ-ッ-コ-ウの4モーラになる(この<ッ>は、声を発することなく1拍置くという記号であり、促音と呼ばれる)。これは、手拍子を打ちながらカ-ン-タ-ンやガ-ッ-コ-ウを発声してみると分かる(ここのウは発音[u]を表しているのではなく、長音記号である)。俳句の五七五や短歌の五七五七七は、モーラが単位になっている。また、楽曲の歌詞と音符の関係で言えば、歌詞の1モーラに対して1音符が与えられる(例:「春高楼の花の宴」はha-ru-kô-rô-no-ha-na-no-enの9音節であるが、ハ-ル-コ-ウ-ロ-ウ-ノ-ハ-ナ-ノ-エ-ンの12モーラに対して音符が与えられている)。すなわち仮名(拗音のャュョ及び小書きのァィゥェォは除く)の文字数とモーラ数とが一致する。
 日本語の音節の大部分は、母音のみ又は子音+母音で構成されている。音節末尾に来る子音は基本的にはnのみであるが、促音の場合末尾にp、t、kを用いる。
日本語の音節表を作成するにあたって、次の前提を設けた。
(1)日本語のローマ字表記に従って音節表を作成する。モーラのことは考慮しない。すなわち、母音+n又は子音+母音+nのひとまとまりの音を音節とする。
(2)モーラのことは考慮しない。すなわち、撥音を含む音である母音+n又は子音+母音+nのひとまとまりの音を音節とする。
(3)促音について、ローマ字では子音を重ねて表記することになっているので、子音+母音+子音又は母音+子音を1音節とする(例:「さっぱり」はsap-pa-riの3音節。「キャッと言った」は、ローマ字ではkyat to ittaと綴るのでkyat to it-taの4音節になる)。
(4)ローマ字は、日本国内規格となっている訓令式を適用する。
(5)長音は、訓令式に従ってâ ê î ô ûを使う。
(6)訓令式にないエ行の拗音は、シェ、チェ、ジェは、それぞれsye、tye、zyeのように綴る。
(7)訓令式にないツァ、ツェは、それぞれtsa、tseのように綴る。
(8)ファン、フェア、フィルター、フォントのような外来語については、訓令式に綴り方が示されていないので、国会図書館の定めた「ローマ字読み表記要領」の「特殊音」を参考にして、fを使って、fan、fea、firutâ、fontoのように綴る。
(9)外来語の仮名書きでウォから始まることばはwoで綴る。
(10)外来語は、日本で仮名書きが常用されているもののみ扱う。
(11)外国の地名については朝日新聞の用語の手引き」(2002)の仮名書きを参考にし、訓令式で表せないものは上記(7)項の「特殊音」を参考にして綴る。この時、ゲッティンゲンのティ[ti]はtiと綴ることになるが、訓令式ではtiはチ[tʃi]と発音される。音節表作成にあたってはこのことは無視する。
(12)音節表の縦方向には声母(語頭の子音又は子音+半母音)を、横方向には韻母(語頭に続く音)を配列する。
 
音節表を作成した結果、声母及び韻母の数はそれぞれ29及び36になった。また音節数は545になった。ただ特に長音+促音(たとえば「ギューッと抱きしめる」のgyût-toのgyût)のような音節の有無については、筆者の主観が入っているので音節数は概数と考えてほしい。

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