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中古漢字韻母の体系

 漢字の総数は5万字くらいと言われている。中国の漢字字典及び日本の漢和字典には部首索引が設けられていて、漢字の偏や旁からその漢字の掲載ページが分かるようになっている。ただし、これは漢字の分類方法ではない。漢和字典では漢字は韻母(漢字の発音記号の頭の子音部分を声母、それを除いた部分を韻母と呼ぶ)の発音によって分類されている。たとえば大型漢和字典で「家」の字を検索すると親字の下に「麻」と表示されている。これは韻字、韻の名又は韻目とよばれていて、この親字は韻字「麻」の韻母に分類されることを示している。
 中国には発音記号が無いので、「反切法」によって各漢字の発音を表している。たとえば「東」という漢字については徳紅反という形をとり、徳təkによって声母tを表し、紅ɦuŋによって韻母のuŋを表し、両者をつないで東tuŋという字音を表す方法である。中国では過去、この反切法を用いていくつかの発音字典が作られたが、中国でも日本でも中古漢字(隋唐時代)の発音の研究には『広韻』がもっとも広く用いられている。
 中古漢字の声母(ゼロ子音を含む)と韻母との数は筆者が作成した「中古漢字音節表」によれば、それぞれ38と180である。これらの声母と韻母が組み合わされたものが漢字の発音となる。この一組の漢字の発音を「音節」と呼び、中古漢字の音節数は上記「音節表」によれば1877である。漢字の発音にはさらに「声調」というものがあり、平声(平らな音)・上声(低から高に上がる音)・去声(高から低に下がる音)・入声(末尾に[p][t][k]いずれかの子音を含む音)に分かれている。ただし「中古漢字韻母の体系」では平声・上声・去声を区別していない。

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