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新聞記事を嘆く(9) 列挙の助詞「か」

 まえがきについては、「新聞記事を嘆く(1)」をお読みください。
このたび取り上げるのは、「ギリシャショック 信頼回復へ徹夜17時間」と題する記事で、その一節をそのまま引用すれば下記のようになります。問題があるのは下線部分です。
<「ユーロからの一時的離脱はありえない。離脱か、離脱しないかだ」>
ここの「か」は列挙の助詞で、体言又は用言の終止形に付きます。
上記の新聞記事では、「離脱」という名詞と、「離脱する」という動詞の否定形が列挙されています。この言い方が間違っているとは言い切れないかもしれませんが、「教育に新聞を!」のキャンペ-ンをはっているこの新聞社の書いた記事としては、模範的な(真似するに値する)表現とは言えません。
したがって、この記事は、列挙する対象を動詞に統一して「離脱するか、離脱しないかだ」に訂正しなければなりません。
[補足説明]:体言が列挙された例としては、「今年も山か海かへ行くつもりです」があります。この例では「山」及び「海」という名詞それぞれに助詞「か」が付いていますが、2番目の名詞については「か」を省略した言い方もあります。用言が列挙された例としては、「この川は深いか浅いか分からない」があります。用言の場合、両方に「か」を付けなければなりません。
この新聞記事のコピーを見たい方は、ここをクリックしてください。
 

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