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新聞記事を嘆く(1) 条件節と結果節の不一致

 筆者は、A新聞社の日刊紙を購読しています。A新聞社は、「教育に新聞を」や「天○○語をノートに書き写そう」のキャンペーンを行ったり、「本紙の記事は、大学入試の国語の問題によく引用されている」という宣伝をしたりしています。これらのことから、この新聞の記事は学生が真似するに値する立派な文章で書かれているのだろうと思う人も多いでしょう。ところが、実際はそうではありません。筆者がこの新聞に目を通していると、文法面や表現面で絶対に真似をしてはならない文が登場することがあります。今回は「これはひどい!」と思われる例を一つ紹介します。
これは「集団的自衛権」に関する記事で、そのまま引用すれば下記のようになります。
 <また首相は「機雷によってホルムズ海峡が封鎖された場合、ここを通るタンカーによって日本のエネルギーは供給されている。各国が協力して機雷掃海を行っているのに我が国ができなくてよいのか。(以下略)」と強調した。>
 「・・・の場合、~である」というのはよくみかける文です。しかしこの記事の主要部分を抜き出すと「封鎖された場合、供給されている」となり、まったく理にかなっていません。これは署名の入った記事ですが、記者の書きたかったのは下記のようなことだと思われます。
 「ホルムズ海峡を通るタンカーによって日本のエネルギーが供給されているが、この海峡が機雷によって封鎖された場合、各国が協力して機雷掃海を行っているのに我が国ができなくてよいのか」
この記事の署名者は、この記事を出稿する前に読み返したのでしょうか?A新聞社の校正部門は、一体何をチェックしていたのでしょうか?これが「教育に新聞を」を標榜するA新聞社の実態なのです。
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